断水、停電もテントで営業 「住民のため」被災地スーパーの奮闘

2026/07/30 15:59 

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 熊本地震の発生から2日が過ぎ、被災地のスーパーが地元のために奮闘している。過酷な生活を強いられている被災者らが、飲料水や食料を求めている。

 最大震度7の揺れが襲った熊本県氷川町。「ファミリーフードありさ宮原店」では30日午前、社長の吉田翔太さん(35)が客に声を掛けた。「ここにあるものだったら大丈夫ですよ」

 猛暑の中、店の外のテントで、商品を並べている。停電と断水が続いており、建物内よりも安全と考えたためだ。

 「日ごろから近くの皆さんにお世話になっているので」と語る吉田さん。この日は、福岡県の食品会社から送られてきた水やラーメン、パック詰めのご飯に加え、野菜などを販売した。

 買い物に訪れた町内のタクシー運転手、田中誠二さん(52)はレトルト商品や水に加え、妻から頼まれたという箱ティッシュを買った。田中さんは「10年前の地震を経験したので備蓄品はあるが、その時々で必要なものもある。どこも大変だろうが、店が開いていて助かります」と感謝した。

 1人で暮らす町内の女性(69)は、この店が開いていることを知り合いに聞いて訪れた。自宅は停電せず冷蔵庫に蓄えもあるが、「簡単に食べられるものが欲しかった」。

 震度4の地震は29日も観測されており、この女性は「地震はいつくるか分からず怖い。いつまで続くんだろうか」と心配そうな表情を見せた。

 店では並行して店内の片付け作業も進めているが、通常営業までの道筋はまだ見えていない。吉田さんは「先は分からないが、従業員も大変な中、みんな店に来てくれている。住民のニーズに応えられるよう頑張りたい」と額に汗をにじませた。【日向米華】

毎日新聞

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