睡眠障害で運転中に眠り込み 死傷事故相次ぎ「危険運転」容疑も

2026/08/06 09:55 

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 東京都内で1月以降、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の影響で運転手が居眠りしたことが原因とみられる死傷事故が相次いだ。警視庁は、いずれも運転手らがSAS治療用の機器を使わずに正常な運転が困難な状態だったとして、自動車運転処罰法の危険運転致死傷に当たるとみて捜査。「睡眠障害を理由に車の運転を規制すべきではない。ただ、事故を起こさぬためにも自己判断で治療をやめないでほしい」と呼び掛けている。

 練馬区では1月、自転車の女性が乗用車にはねられ重傷を負う事故があった。警視庁交通捜査課は6日、重度のSASを自覚しながら運転中に眠り込み事故を起こしたとして、練馬区の会社役員の男性(44)を同法違反(危険運転致傷)容疑で書類送検した。

 事故は1月17日午後5時すぎに発生。警視庁によると、男性運転の乗用車が、区道で対向してきた70代女性の自転車と衝突し、女性は右足骨折の重傷を負った。男性は事故時、睡眠障害の影響でうたた寝をしていたとみられる。

 男性は2025年7月にSASの診断を受けた。医師から治療法の一つである呼吸補助器具「CPAP」を使うよう指導されていたが、前日や事故前の仮眠時は装着していなかった。

 そのため、警視庁は男性がSASの影響で正常な運転が困難な状態で、危険運転の疑いがあると判断した。男性は任意の調べに「いつ眠ってしまうか分からないことは認識していた」と供述しているという。

 また、捜査関係者によると、4月には世田谷区で歩行者の男性(当時78歳)がはねられ死亡する事故もあった。警視庁は重度のSASにもかかわらず補助機器の使用を怠っていたとして、軽ワゴン車を運転していた男性(34)を同法違反(危険運転致死)の疑いがあるとみて調べている。男性は当時、配送業に就き日常的に運転していたが、医師から指示されたCPAPを一度も使わず、通院も自分の判断でやめていたという。

 厚生労働省の統計によると、CPAP利用者は22年時点で国内に73万人いるとされる。SASの治療でCPAPを使う場合、保険適用のために月1回の通院が求められている。【洪玟香】

毎日新聞

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