「細かいところが…」 両親が語る神村学園エースの素顔 甲子園

2026/08/06 06:00 

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 最速140キロの直球や鋭い変化球を、丁寧に四隅に投げ込む。

 全国高校野球選手権大会第2日の6日、1回戦に登場する神村学園(鹿児島)で、4年連続の甲子園出場の原動力となったのがエース右腕・龍頭汰樹(たいき)投手(3年)だ。

 今春の選抜大会では春連覇を目指した横浜(神奈川)を完封し、その名を全国にとどろかせた。大会注目の好投手について、両親は口をそろえて言う。

 「小さい頃から細かいところがありまして……」

 ◇体操服はたたんで……

 福岡県久留米市出身。4人きょうだいの三男として育った。11歳離れた兄の影響を受け、小学校入学前から野球を始めた。

 母知花さんは「高校球児だったお兄ちゃんが朝、家の近くで素振りをするのについて行っていました」と振り返る。

 その影響は今に生きる。

 兄がグラブを磨くなど道具を大切にする姿を間近で見ていた。それらをまねてグラブを磨く習慣が身につき、父真也さんは「やるのが当たり前だと思っていた」と話す。

 自宅では準備、片付けを進んで行う。翌日に着る学校の体操服は就寝前にはたたんで置いていた。

 部屋が散らかっているのを嫌い、知花さんは「元からそういう(きちょうめんな)素養もあったようです」と言う。

 本人も「自分の周りはきれいにしたいタイプ」と話す。寮での4人部屋では「きれいにしよう」と周りに呼びかけているという。

 負けず嫌いでとにかく前向きでもある。

 三振するなど打てずに帰ってきて、さぞ落ち込んでいるだろうと思いきや、「次は打てる気しかしない」。そう言って両親を驚かせたこともあった。

 ポジティブな性格も手伝って、鹿児島の強豪の門をたたいた後に頭角を現していった。

 「精密機械のようなコントロールが武器」

 小田大介監督がそう語る絶対的エースに成長した。

 今春の選抜大会1回戦は強打の横浜を相手に6安打完封を成し遂げた。与えた四死球はわずか1で、制球がさえた。

 2回戦の智弁学園(奈良)戦は延長十回まで左腕・杉本真滉投手と投げ合った。無死一、二塁から始まるタイブレークで先頭打者にフォークをはじき返された。決勝の犠飛につなげられて1―2で敗れた。夏に向けて、1球にこだわり、フォークの精度を磨いてきた。

 迎えた夏の鹿児島大会で成果を発揮した。準決勝、決勝は連続完封でチームを甲子園に導いた。龍頭投手は「選抜の悔しさを晴らしたい」と意気込む。

 6日の1回戦は東筑(福岡)と対戦する。【村上正】

毎日新聞

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