岩手・大槌で安全願う神事「大祓」 山林火災の被災地で祈り

2026/08/23 16:00 

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 今年4月に大規模な山林火災が発生した岩手県大槌町の吉里吉里(きりきり)地区の神社で23日、火災の災厄を鎮め、地域の安全を願う行事があった。神社の関係者や地元住民らが参加し、火災で被災した方角に祈りをささげた。

 大槌町の山林火災は4月22日に発生し、海側の吉里吉里地区と山側の小鎚(こづち)地区合わせて1708ヘクタールを焼き、5月29日に鎮火した。吉里吉里では集落の近くに火の手が迫ったが、地元消防団が応援隊とともに消火に当たり、民家への延焼を食い止めた。

 今回の行事は、地元の天照御祖(あまてらすみおや)神社の例大祭に合わせた「大祓(おおはらえ)」と呼ばれる神事。同神社は約400年前の江戸時代初期に創建され、15年前の東日本大震災で地域に甚大な被害が出た際も、翌年の例大祭で海に向かって大祓をした。

 この日は午前8時半ごろ、神社周辺に神職や住民が集結。藤本俊明宮司(76)が災厄を鎮める祝詞を読み上げる中、住民が頭を垂れた。更に火災が発生したり延焼したりした方角に向かっておはらいをした。

 神社近くに住む堀合富夫さん(77)は震災で自宅が全壊し、山林火災では一時避難した。堀合さんは「無事に祭りを迎えられてよかった」と語った。【奥田伸一】

毎日新聞

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