3歳娘を落として骨折させた疑い、母親逮捕 児相は保護見送り

2026/08/24 20:58 

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 東京都青梅市の自宅で当時3歳の長女を床に落として右脚骨折の重傷を負わせたとして、警視庁捜査1課は24日、20代の母親を傷害容疑で逮捕した。捜査関係者によると、当時虐待を疑った医療機関から児童相談所へ連絡があったが、一時保護に至らず、その後も虐待が続いたとみられる。結果的に、7月になって別の理由で警察によって保護された。

 逮捕容疑は、3月31日午後8時ごろ、自宅で騒いでいた長女を抱き上げ、自分の肩の高さから床に落とし、右脚のすねの骨を折る全治3カ月の重傷を負わせたとしている。落としたことは認めつつ「骨折させようとしたわけではない」と供述しているという。

 ◇児相「対応は適切だった」

 母親は翌日に長女を病院へ連れて行き、医師に「家で走り回って足をひねった」と説明。しかし、強い力が加わって起きる「らせん骨折」だったため、医師は虐待を疑って管轄の児相に通報した。母親に聞き取りをした児相は一時保護は不要と判断し、長女は4月25日に退院して帰宅した。

 しかし、7月13日に自治体職員がこの家庭を訪問した際、長女の顔にかさぶたやあざがあり、臭いからネグレクト(育児放棄)も疑われた。そのため警視庁が3日後に保護し、児相に引き渡した。一家は母子家庭で、長女は以前にも2回、療育困難や虐待疑いで一時保護されていたという。

 児相を所管する都福祉局の担当者は取材に対し「骨折したが比較的軽く入院の必要性も低かったと思う。母親との面接結果などを総合的に踏まえ、(一時保護をせず)在宅指導にした。適切に判断したと考えている」と話した。

 ◇識者「内部で検証すべきだ」

 今回、長女は重傷を負った後も保護されず、虐待が続いたとみられている。

 児相による一連の対応について、元児相職員で「子どもの虹情報研修センター」(横浜市)顧問の川崎二三彦さんは「一時保護で親と子を引き離せば全て解決するわけではない」と話す。共に暮らしながら親子関係の改善や構築を探る道もあり、「骨折は重篤だが、母親の性格や家庭環境も考慮して在宅指導にしたのだろう」という。

 一方で、在宅指導の場合は児相だけでなく自治体による家庭への支援が重要になる。「市の対応も問われるし、児相も本当に在宅指導で良かったのか内部で検証すべきだ」と指摘した。【朝比奈由佳、松本ゆう雅、林帆南】

毎日新聞

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