宇都宮市、クマ対策にAIカメラ導入 6月の中心部での出没受け

2026/08/26 18:18 

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 宇都宮市は26日、市街地中心部で発生したクマの出没を受け、AI(人工知能)搭載の監視カメラの導入や捜索・捕獲装備の拡充など、新たな対策を発表した。関連費用として約460万円を盛り込んだ補正予算案を9月議会に提出する方針。

 市内では6月6~9日、ツキノワグマが県庁周辺や繁華街のオリオン通りなどに出没した。夜間に移動するクマの追跡は難航し、市立小中学校が休校になるなど、市民生活に大きな影響が出た。市は関係機関への聞き取りや緊急銃猟の実地訓練、市鳥獣被害防止対策協議会での検証を進め、現場の情報共有や安全確保の課題を踏まえた具体策をまとめた。

 新たな対策では、クマの市街地への侵入を早期に把握するため、6月の出没時に最初の目撃情報が寄せられた長岡公園付近や河川周辺などにAI監視カメラを設置する。AIがクマを識別すると、自動的に市へ通知する仕組みで、設置場所は今後精査する予定。

 中心市街地以外の山林などでは、既存のイノシシ捕獲用わなの周辺に、動物の動きを感知して自動録画する「トレイルカメラ」を増設する。

 現場の安全装備も強化する。防刃衣類やフェースガード付きヘルメットを新たに導入し、護身用ポールを拡充。暗闇でもクマを確認できる熱源感知スコープや、24時間運用できるドローンも活用する。

 検証結果を踏まえ、市の「緊急銃猟実施マニュアル」も改正する。現場での迅速な情報共有やドローンを使った捜索、防具の着用、2人以上での活動の徹底を盛り込む予定。麻酔銃を扱える人材の安定確保も県に要望する。

 クマを市街地へ近づけないための対策では、カキやクリ、サクラやクワの実などがクマの「誘引物」になると市民に周知。山林や緑地と住宅地の間にあるやぶの整備など、出没しにくい環境づくりを進める。【松沢真美】

毎日新聞

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