退職代行「モームリ」前社長と妻に有罪判決 弁護士に違法仲介

2026/08/28 13:32 

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 退職希望者を有償で弁護士にあっせんしたとして、弁護士法違反(周旋)などに問われた「退職代行モームリ」の運営会社前社長、谷本慎二被告(37)に対し、東京地裁は28日、懲役2年、執行猶予3年(求刑・懲役2年)の有罪判決を言い渡した。谷本被告の妻で、同社元幹部の志織被告(32)は懲役1年6月、執行猶予3年(求刑・懲役1年6月)とした。いずれも起訴内容を認めていた。

 退職代行は本人に代わって勤務先に退職の意思を伝えるサービス。2016年ごろから登場し、近年は若者を中心に需要がある。

 起訴状によると、両被告は共謀して23年6月~25年2月、弁護士資格がないのに174人の退職希望者を弁護士2人に有償であっせんしたとされる。違法な紹介料を別の名目に偽装したとする組織犯罪処罰法違反にも問われた。

 検察側は公判で、会社側と交渉が必要になる退職希望者を弁護士資格がないモームリ側で受けると「非弁行為」として違法となるため、谷本被告らは弁護士にあっせんしたと指摘。1人当たり1万6500円の紹介料を弁護士から受け取り、「総額は約280万円に上る。組織的で常習的だ」と批判した。

 これに対し弁護側は、紹介料は全額返還しており、谷本被告が運営会社「アルバトロス」(横浜市)の社長を辞任するなど社会的制裁も受けて十分に反省していると訴えた。谷本被告は最終意見陳述で「注目度の高い業界で罪を犯し、申し訳ございません」と謝罪していた。

 業界トップクラスの業績だったモームリは事件を受けてサービスを一時中止。経営体制を改めて4月から再開し、「関係法令を踏まえた業務運営に努める」としている。【菅健吾】

毎日新聞

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