浸水被害で廃棄1万冊超 千葉豪雨 開館めど立たぬ図書館

2026/08/28 14:50 

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 13、14日の記録的な豪雨で、千葉県内の文化施設に被害が出た。浸水した千葉市みやこ図書館(中央区)では1万冊を超える書籍が廃棄処分となった。消毒作業が続いており、開館のめどは立っていない。

 みやこ図書館によると、13日夜、建物1階が膝下辺りの高さまで浸水。油圧式エレベーターから油が漏れ、水に混ざって広がった。蔵書約11万冊のうち、本棚の最下段に置かれていた1万冊を超える書籍が水と油に浸った。

 翌14日早朝に職員が確認すると、館内一面が水浸しで、下水のような悪臭が漂っていた。水分を吸収した書籍が膨張して本棚が破損し、パソコンが水没して使えなくなっていた。

 みやこ図書館は以前から止水板を準備するなど浸水対策を進めてきた。だが、13日の浸水は、閉館して職員が帰った後に起きた。飯澤薫副館長は「すごくタイミングが悪かった。館内に職員がいれば、何かやりようはあったのに」と悔やむ。

 ◇館長「市民の貴重な財産失われ残念」

 児童書や小説などさまざまな書籍が被害に遭った。特定のジャンルや作家の棚で、ほとんどの作品が廃棄になったものもある。藤井学館長は「市民の貴重な財産が失われてしまい、大変残念だ。図書館の利用を楽しみにしている人たちに申し訳ない」と肩を落とす。

 再開に向けて館内や書籍、備品の消毒などの準備を進めているが、全面復旧の見通しは立っていない。藤井館長は児童本や利用頻度の高い本などから優先的に補充したいといい、「少しでも早く、そして安全に復旧できるよう準備している」と話す。

 県内では、県立美術館が床上浸水し、県立中央図書館で雨漏りによる設備の不具合などが生じた。いずれも現在は復旧して通常通り開館している。【高橋晃一】

毎日新聞

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