経営悪化で経費支払えずか 大阪・茨木の行政書士傷害致死事件

2026/08/28 18:04 

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 部下を暴行し死亡させたとして行政書士事務所の代表だった男性が傷害致死容疑で逮捕された事件で、この事務所は当時、経営不振で資金繰りが行き詰まった状態だったとみられることが28日、捜査関係者への取材で判明した。男性は部下に事務所経営をほぼ任せていたとされ、大阪府警は2人に経費の支払いを巡るトラブルがあったとみて調べている。

 27日に逮捕されたのは麻田剛史容疑者(59)=大阪府茨木市。2025年3月26日夜、麻田容疑者の自宅ガレージで部下の井上智憲さん(当時50歳)の頭部に暴行を加えるなどして、3日後に急性硬膜下血腫などで死亡させた疑いがもたれている。容疑を否認しているという。

 捜査1課などによると、麻田容疑者は大阪府門真市内の事務所(現在は閉鎖)で行政書士や不動産などの事業を展開し、井上さんもその事務所で働いていた。

 捜査関係者によると、事務所経営や行政書士業務はほとんど井上さんに任されていた。しかし、数年前から井上さんへ給与が支払われている形跡がなかったという。

 経営悪化で運営経費を捻出できない状況になっていたとみられ、事件当日、井上さんは麻田容疑者と経費の支払いに関して話し合っていたとみられる。井上さんはその後、意識不明の状態で搬送された。駆けつけた救急隊員に麻田容疑者は「(井上さんが)土下座して頭を床に打ち付けた」と説明していた。

 府警は28日、麻田容疑者を送検した。土下座していた井上さんに暴行を加えた可能性もあるとみて調べる。

 麻田容疑者宅の近隣住民らによると、事件当日の夜、男性の怒鳴り声が聞こえていたという。ある60代女性は「一方的に怒鳴っているような尋常ではない声だった。その後、救急車が来た」と振り返る。別の住民は「10分以上、争う声が聞こえた。(麻田容疑者宅の)ガレージの中で男性がもたれて座っていたのが見えた。怖かった」と話した。【大坪菜々美、安徳祐】

毎日新聞

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