源氏ゆかりの多田神社、民事再生申請 金銭トラブル、「運営続ける」

2026/09/09 18:22 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 「清和源氏発祥の地」とされる兵庫県川西市の多田神社を運営する宗教法人が、神戸地裁に民事再生法の適用を申請したことが9日、関係者への取材で判明した。

 帝国データバンクによると、神社の倒産は2003年と12年に次いで全国で3例目。負債額は調査中だという。

 多田神社を巡っては、23年ごろから国史跡となっている境内の土地に、借金の担保として総額16億円を上限とする根抵当権が設定されるなど金銭面のトラブルが表面化。24年に当時の宮司が死去した後、担保となっていた土地が差し押さえられた。

 多田神社は取材に「神社の運営はこれまで通り続ける。後日、改めて説明する」とコメントした。

 多田神社は、清和天皇のひ孫の源満仲が970年に建立したとされる。満仲やその子の頼光ら5人が祭られている。清和源氏発祥の地といわれ、子孫には鎌倉幕府を開いた頼朝や義経がいる。

 本殿と拝殿、随神門は、江戸中期に徳川将軍家が建立、鎌倉~安土桃山時代に幕府と神社側とのやりとりなどを記した「多田神社文書」とともに、国の重要文化財に指定されている。【土居和弘、前田優菜】

毎日新聞

社会

社会一覧>