<#ビジュ>2割が見た目に悩み SNSが増幅する子ども・若者の生きづらさ

2026/09/25 06:01 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 子どもや若い世代が自分の見た目に悩んだり、気にしたりする傾向が強まっている。その背景にはSNSとの関係があると指摘する専門家もいる。

 こども家庭庁が、2023年度に日本と諸外国の13~29歳の男女を対象に行った調査によると、国内約1000人の回答者のうち容姿について「心配」(悩んでいる)と答えた人は21・8%で、前回18年度の20・1%よりやや増加していた。「どちらかといえば心配している」(32・2%)と合わせると54%で、調査対象の5カ国中、フランスに次いで2番目に高かった。

 また、同庁は26年5~8月に15歳から39歳までの若者10万人を対象にアンケートを実施。8月31日に公表された暫定速報値によると、「困っていること」について「自分の見た目が気に入らない」と回答したのは56・7%で、全33項目の中で最も高かった。女性は各年代とも5割以上で、未婚女性の15~19歳が70・5%と性別・年齢などの属性別では最も高かった。

 ◇SNS利用との関係

 00年代後半からSNSが急速に普及し、画像や動画で自分の姿を投稿したり、投稿された他人の姿を見たりする機会がかつてと比べて増えている。

 東京未来大の大村美菜子講師(臨床心理学)は25年、SNSと若者の見た目に関する意識をテーマにした研究を発表。大学生311人を9項目の評価尺度に基づいて、容姿へのこだわりが「高い」(強い)群と「低い」(弱い)群に分類。それぞれのSNSの使い方を分析した。

 その結果、日常的に使っているSNSアプリの数が多く、利用時間が長いほど、容姿へのこだわりが強くなる傾向が確認された。

 こだわりが高い群はアプリ数が平均3・58個だったのに対し、低い群は平均3・15個。1日のSNS利用時間は、高い群が平均225・81分(約3時間45分)で、低い群の平均169・58分(約2時間50分)より長かった。

 大村さんは「思春期から20歳前後は他人と比べながら自分を見つめていく時期。SNSでは『いいね』の数やコメントなどで外見に対する反応が可視化されるため、発信者の写真や動画を自分と比べてしまい、悩みが増幅するのではないか」と分析している。【広瀬晃子】

毎日新聞

社会

社会一覧>

写真ニュース