福岡県議、匿名「裏アカ」で告発者に攻撃的投稿 前議長の元秘書

2026/09/24 18:49 

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 福岡県議会の金銭授受疑惑を巡り、最大会派・自民党県議団に所属する林泰輔県議は24日、記者団の取材に応じ、X(ツイッター)の自身の匿名アカウントを使って、疑惑を告発した県議に攻撃的な投稿をしていたと明らかにした。県議会の一連の問題に言及する投稿に対しても攻撃を繰り返していた。立場を隠した投稿で世論を誘導しようとしたかと問われると「自覚は当然ある」と述べ、「ふさわしくない行動だったと反省している。心からおわび申し上げる」と謝罪した。

 林氏によると、Xの匿名アカウントの名前は「みみず屋さん」(現在は削除)。金銭授受疑惑を告発した吉松源昭(もとあき)県議が別の問題で週刊誌に取り上げられたことをやゆする投稿をしていた。また、金銭授受疑惑や県議会の問題に言及した投稿を引用し「オールドメディアに乗っかってるの気付かないヒトw」「便所の落書きに命を賭けるとは哀れな物書き」などと繰り返し投稿していた。SNS上で、匿名アカウントは林氏のものではないかと指摘する声が出ていた。

 林氏は投稿が中傷と捉えられかねない可能性を認めた上で「過熱した状況を改善するためには、この方法しかないと思った」と釈明。「金銭授受疑惑が事実ならば、払った人(吉松氏)も責任はある」と述べた。

 県議会が9月定例会で制定を目指す政治倫理条例の素案では、県議がネット上の投稿などで他人を中傷しないことを「政治倫理基準」に規定。林氏は「真摯(しんし)に受け止める」と述べた一方、「この件以外で議員としてふさわしくない行動を取ってきたとは思っていない」と強調し、議員辞職は否定した。

 林氏は、「県議会のドン」とされた蔵内勇夫前議長の元秘書。吉松氏が8月の県議会臨時会で、蔵内氏に対する議長職の辞職勧告決議案を提出した際は、林氏が採決中止を求める動議を出し、可決された。だが、この動議が批判を呼ぶなどし、蔵内氏は金銭授受疑惑を否定したまま8月に議員辞職した。林氏は疑惑や高額な海外視察などを調べるために県や県議会が設置した三つの第三者委員会についても「世論の圧力でこういう形になった。2億円以上の予算が必要で完全に無駄だと思う」と否定的な考えを述べている。【池田直、木下翔太郎】

毎日新聞

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