「一問一答じゃない」米誌にミャンマー親軍政権反発 記者を批判

2026/09/24 19:32 

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 ミャンマーの親軍政権トップ、ミンアウンフライン氏へのインタビューを掲載した米誌タイムに対し、政権側が異例の反発を見せている。親軍政権の情報チームは23日の声明で、記事が「実際の一問一答を反映していない」と主張。第三者への取材や記者の論評を盛り込んだことも問題視し、担当した記者を名指しで「報道倫理に反する」と非難した。

 反発は声明だけにとどまらない。24日付の国営英字紙グローバル・ニュー・ライト・オブ・ミャンマーは、記者の顔写真や経歴、タイムが送った取材依頼状まで掲載。さらに3ページにわたりインタビューの一問一答を載せた。政権側は別途、約32分の動画も公開した。

 今回の取材は、ミンアウンフライン氏が2021年のクーデターで権力を掌握して以降、初めて応じた西側メディアのインタビューだった。同氏は冒頭、タイムを「非常に有名で率直なメディア」と評価し、「他の西側メディアより良い印象を持っている」と述べていた。

 タイムは、ミンアウンフライン氏が米国に制裁緩和を求めるなど西側との関係修復を模索する姿勢を軸に、第三者の証言や内戦、人権問題なども交えて記事を構成した。親軍政権側は、こうした記事が「当初の合意に反する」と主張。ただ、政権側が掲載した取材依頼状には、一問一答形式での掲載や第三者への取材を行わないことを約束した記載は見当たらない。

 また、国営紙で公開された一問一答には、タイムがミンアウンフライン氏の発言として掲載した一部の表現がない。例えば、拘束中の民主化指導者アウンサンスーチー氏への対応について「極めて寛大だった」とした発言は収録されていない。

 クーデター後に国外へ逃れたミャンマー人記者は「自分たちの主張を伝える場と考えていたのではないか。期待した内容と違ったことへの不満が、強い反発につながったのだろう」と話した。【バンコク小泉大士】

毎日新聞

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