ケーキは用意しない 横田めぐみさん62歳に、早紀江さんの願い

2026/10/01 20:03 

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 13歳で北朝鮮に拉致された横田めぐみさんは、5日に62歳の誕生日を迎える。母早紀江さん(90)が1日、自宅のある川崎市で取材に応じた。解決の糸口が見つからない現状にいらだちと焦りを募らせながらも、「必ず帰って来られると信じている。『倒れないで頑張ってくださいよ』といつも写真に語りかけている」と苦しい胸の内を明かした。

 めぐみさんは中学1年だった1977年11月15日夕、新潟市で下校途中に拉致された。早紀江さんは「元気で行ってきますと出かけた子が暗闇の中でさらわれ、泣きながら北朝鮮に行った。どんなことがあっても忘れられない」と振り返った。

 その後、めぐみさんが北朝鮮に拉致されたと分かってからも取り戻せない状況が続く。ともに救出活動を続けてきた父滋さんは2020年に亡くなり、早紀江さんも今年卒寿を迎えた。「これほど大変なことが起きているのに、ただ延々と時間ばかりが過ぎてしまう。(めぐみさんを)見ることも、声を聞くこともかなわない。考えられない状況になっている」と唇をかんだ。

 「誕生日だから」と買っていたケーキは年々小さくなり、今年は用意しないつもりという。「形だけやってもむなしくなってしまう。めぐみが帰ってきたら盛大にお祝いしてあげればいい」

 9月下旬にはめぐみさんの弟で、家族会代表の拓也さん(58)らが訪米し、米政府関係者と面会。めぐみさんが早紀江さんから教わりながら手編みしたマフラーを持参し、支援を呼び掛けた。早紀江さんは「日朝首脳会談を実現させてほしい。すごいことが起きないかなと思っている」と語った。【最上和喜】

毎日新聞

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