「縦書き離れ」か、3割は触れる機会「ない」 文化庁が初の調査

2026/10/02 17:00 

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 縦書きの文章に触れる機会を調べたところ、約3割の人が「ない」と回答したことが、文化庁が2日に公表した2025年度の「国語に関する世論調査」で明らかになった。SNSの浸透などに伴う「縦書き離れ」とみられ、書道などの文化に影響が出てくる可能性もあることから文化庁は警戒感を強めている。

 調査は26年3月、16歳以上の日本人6000人を対象に郵送で実施。63%にあたる3777人から有効回答を得た。縦書きの機会については、SNSの広がりなどを踏まえて初めて調べた。

 日常生活において縦書きで文字を読んだり書いたりする機会を尋ねたところ、「ある」が67・3%だったのに対し、「ない」は31・7%だった。「ある」は「時々ある」、「ない」は「あまりない」もそれぞれ含む。

 年代別に見ると、10代は「ある」が79・5%と高く、「ない」は20・5%にとどまるものの、20代では「ある」が54・8%に急落した。10代は学校で国語の教科書といった縦書きの書籍を使うことが影響しているとみられる。縦書きに触れる頻度は年代とともに再び高まる傾向があり、70代以上は75・3%だった。

 調査では日常生活で手書きする頻度についても聞いた。手書きする機会が「ある」と回答したのは69・6%、「ない」は29・4%だった。手書きする機会がある人のうち、縦書きに触れる機会がある人は76・0%に上ったものの、手書きする機会がない人に絞ると縦書きに触れる機会があるのは46・8%と半数を下回った。

 縦書きで読んだり書いたりする頻度の低さには、SNSの浸透や本離れ、新聞離れが影響しているとみられる。文化庁の担当者によると、国語の研究者の間からは、漢字の「はね」が右向きになるなど「若い世代では横書きならではの特徴が見られる」との指摘も出ているといい、「縦書きの衰退とまでは言いたくないが、国語教育や書写・書道の関係者を中心に危機感は強い」と指摘した。今後、数年おきに調査を続ける方針。【斎藤文太郎】

毎日新聞

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