パリ五輪体操団体で「金」 杉野正尭選手に県民栄誉賞 三重

2025/01/21 07:45 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 パリ・オリンピック体操男子団体で金メダルを獲得し、県民栄誉賞を受賞した津市出身の杉野正尭選手(26)=徳洲会=が20日、三重県庁を訪れ、一見勝之知事から賞状などが贈られた。日本のメンバーの一人として安定した演技を披露し、2016年リオデジャネイロ五輪以来、2大会ぶりの団体優勝に貢献した杉野選手は「体操を評価していただいた。頑張ってきて良かった」と喜びを語った。

 次回の28年ロサンゼルス五輪でも活躍を目指す。「次に帰ってくる時は一つではなく、個人でも金メダルを取ってきます」と決意を述べた。

 県庁到着の際には拍手で歓迎された。「力を出せたのは県民の皆さんのおかげ。僕が頑張ることで皆さんに勇気、元気を届けられたら」と応えた。

 県は昨年8月、パリ五輪で優勝した杉野と、四日市市出身でレスリング女子53キロ級の藤波朱理(21)=日体大3年=の両選手に県民栄誉賞の授与を決めた。

 また、杉野選手は津市役所も訪れた。市スポーツ栄誉大賞の初代受賞者として表彰され、「賞に恥じないよう、世界で戦える選手になりたい」と話した。

 津市ではパリ五輪の際、パブリックビューイングが行われ、市民約300人が声援を送った。杉野選手は「津市の応援に後押しがあって(最終種目の)鉄棒の演技につながった。金メダルで恩返しできたかなと思う」と振り返った。【原諒馬、下村恵美】

毎日新聞

スポーツ

スポーツ一覧>