<センバツここに注目2025>能登の被災者に届けたい1勝の思い 日本航空石川のエース蜂谷逞…
3月18日に開幕する第97回選抜高校野球大会。主役候補となる投打の注目選手を紹介します。10回目は日本航空石川の蜂谷逞生(たくま)投手。雪辱に燃える2年生右腕に迫りました。
◇「悔しい、しかなかった」
試合後、悔しくて眠れない。生まれて初めての経験だった。エースナンバーを背負って臨んだ昨年のセンバツ。常総学院(茨城)との1回戦で九回に救援したが、打者3人からアウト一つしか奪えず降板した。「悔しい、しかなかった。それ以外はあまり覚えていないんです」。雪辱への思いが己を成長させた。
右腕から投じるスピンの利いた直球が特長。中学時代から直球は140キロを超え、回転数も目を見張るものがあった。高校では1年秋からベンチ入り。中心選手の一人として投手陣を支えてきた。
それだけに、前回大会での不本意な投球はショックだった。「高校で球速が上がっていない」と伸び悩みを感じていたこともあり、「すぐに飽きてしまう」という自分を見つめ直した。
苦手だったウエートトレーニングに地道に取り組んで下半身を強化し、投球フォームを安定させた。球により力を伝えるため、風呂上がりの柔軟も毎日続け、開脚前屈も得意になった。
成果が実ったのは昨秋だった。チーム最多の47回を投げて46個の三振を奪い、北信越大会準優勝に貢献。最速は145キロまで向上し、150キロ到達も現実的な目標になってきた。
石川県輪島市にある学校は昨年1月の能登半島地震で被害を受け、前回大会は系列校がある山梨で練習を積んで臨んだ。その後、学校は東京都青梅市に一時移転。野球部は輪島市に戻って活動を再開したが、9月には能登で豪雨災害が発生した。部員たちは交代で被災地に入り、土砂が流入した民家の泥出しなど力仕事に一役買った。「思い切り野球ができるのは普通のことじゃない」と思いを強くした。
今春のセンバツでは全力プレーと、昨年は届かなかった勝利を見せたいと誓う。たくましさを増し、再びの春に挑む。【石川裕士】
<次回は25日朝、西日本短大付(福岡)の中野琉碧(るい)投手(2年)を公開する予定です>
-
近藤亮太ってどんな選手? 大阪マラソンで初マラソン日本最高記録
24日に行われた大阪マラソン2025で、初マラソンの近藤亮太選手(25)=三菱重工=が2時間5分39秒(速報値)で2位に入った。若林宏樹選手(青山学院大)が今…スポーツ 1時間前 毎日新聞
-
イフニリグ・アダンが2時間5分37秒で優勝 大阪マラソン
大阪マラソン2025は24日、大阪市の大阪府庁前をスタートし、大阪の中心街を経由して大阪城公園でフィニッシュする42・195キロのコースで争われ、イフニリグ・…スポーツ 1時間前 毎日新聞
-
大阪マラソンがスタート 鈴木健吾、小山直城らの走りにも注目
大阪マラソン2025(毎日新聞社など共催)は24日、大阪市の大阪府庁前をスタートした。御堂筋や道頓堀など大阪の中心街を経由して大阪城公園でフィニッシュする42…スポーツ 4時間前 毎日新聞
-
エキシビション「りくりゅう」と樋口が魅了 4大陸フィギュア
韓国・ソウルで開催されたフィギュアスケートの4大陸選手権の上位選手らによるエキシビションが23日開かれ、日本からはペアで2大会ぶりの優勝を果たした「りくりゅう…スポーツ 18時間前 毎日新聞
-
フリー失速で6位の千葉百音 体調不良を明かす 4大陸フィギュア
フィギュアスケートの4大陸選手権最終日は23日、韓国・ソウルで女子フリーがあり、ショートプログラム(SP)2位の千葉百音選手(木下アカデミー)は123・88点…スポーツ 21時間前 毎日新聞