「くすっと笑ってしまうような…」大阪マラソン、山中伸弥教授が完走

2025/02/24 15:46 

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 大阪マラソンは24日、大阪市の大阪府庁前をスタートし、大阪城公園でフィニッシュする42・195キロで行われ、ノーベル生理学・医学賞受賞者の山中伸弥・京都大iPS細胞研究所教授(62)が3時間22分28秒で完走した。

 今月2日にあった別府大分毎日マラソンで、3時間20分32秒の自己ベストをマークしたばかり。大阪マラソンでは「体が最初から重かった」と言い、さらなる自己記録更新はならなかったが、見事に完走した。

 山中教授のレース後のコメントは次の通り。

 ◇「年取ってムリしたらあかんな」

 ――レースを振り返って。

 ◆気温もですね、そこまで寒くなかったんで、気持ち良く最後まで走りきることができました。

 ――先日の別大マラソンで自己ベストを出されて、今回もそれに迫るような好走でした。

 ◆毎回走る時はベストをと思っているんですが、今日は最初から体がやっぱり重くて、もしかすると疲労が残っているのかなと。あんまり年取ってからムリしたらあかんなとか(思った)。

 ――別大マラソンから3週間ですが、体の調子は。

 ◆大丈夫かなと思ったんですが、その割にはやっぱり回復していないのかなっていうのはちょっと思いました。でも、大阪(マラソン)ではベストなので、良かったです。

 ――昨年からコースが変わりました。

 ◆そうですね。折り返しもかなり減ったと思いますし。(30キロ過ぎに)1カ所だけ(上り)坂がありますけど、あれは何というか、完全に平たんよりも変化があっていいような気もするんですけど。また来年以降、頑張りたいと思います。

 ――近藤亮太選手(三菱重工)が、日本選手の初マラソン最高記録をマークしました。

 ◆そうですよね! なんかウワサによると、(30キロ過ぎで折り返しの位置のミスがあり)走りすぎたという(笑い)。それでも、すごい記録ですから。いや、もう本当に、日本のマラソンのレベルがどんどん上がっていますので、一ランナーとしても本当にうれしく思います。

 ――最近は中2週間でレースに出ることもありますか。

 ◆以前は中2週も経験していますが、その時より年も取っていますので、(中)3週間でもなかなか大変かなと思います。

 ――大阪マラソンの雰囲気はどうですか。

 ◆本当にですね、大阪の応援は、もう走っていて苦しい時にも、思わずくすっと笑ってしまうような応援があって。私は大阪生まれ、大阪育ちですけれども、今日はあと4キロぐらいのところで、沿道から「ここからならスキップしてもいけるで」っていう応援があって、本当に笑いながらお礼をしていました。

 ――次のマラソンはいつごろになりますか。

 ◆それはちょっとしばらく(休む)。また来年のマラソンシーズンで頑張りたいと思います。

毎日新聞

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