豊昇龍、横綱初白星で「ホッとした」 番付の違い見せつける 大相撲

2025/03/10 20:29 

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 ◇大相撲春場所2日目(10日、エディオンアリーナ大阪)

 ◇〇豊昇龍 寄り切り 若隆景●

 なすすべなく敗れた初日とは対照的な相撲内容だった。新横綱・豊昇龍が番付の違いを見せつける取り口で、前日の鬱憤を晴らした。横綱初勝利に「やっぱりちょっとホッとしている」と笑みを浮かべた。

 「しっかり当たることを意識した」との言葉通り、豊昇龍が当たり勝った。頭から鋭く飛び込んで出て、若隆景の動きを封じる。すぐ右を差して出ながら左ものぞかせてもろ差しにする。出足を利かせて寄り立てると、相手は何もできず土俵を割った。

 若隆景との相性は悪かったが、大関昇進後に限ればこれで3連勝で、幕内での対戦成績も五分に戻した。

 審判長として土俵下で取組を見守った高田川審判部長(元関脇・安芸乃島)は「真っ向勝負で自分の力を出した。つけいるすきを与えなかった。強い相撲を取りましたね」と絶賛した。さらに「考えずに力を信じていけば結果はついてくる」と今後に期待する。

 「今場所は勉強と思って、横綱のプレッシャーを体で感じよう」と臨んでいる豊昇龍。自分の相撲にだけ集中することで気持ちの切り替えに成功し、初日の敗戦を引きずることなく、待望の白星をつかみ取った。【武藤佳正】

毎日新聞

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