元阪神投手の小山正明さん死去 90歳 プロ野球歴代3位の320勝

2025/04/24 17:44 

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 「針の穴を通す」と評されたコントロールを武器に、プロ野球・阪神などでエースとして活躍し、歴代3位の320勝を挙げた小山正明(こやま・まさあき)さんが18日、心不全のため死去した。90歳。葬儀は家族葬で営んだ。阪神球団が24日発表した。

 兵庫県出身。高砂高を卒業後、1953年、テスト生で阪神に入団した。1年目に5勝、2年目に11勝を挙げて頭角を現し、58年から3年連続で20勝以上をマークした。62年は村山実投手との両輪で、27勝を挙げてリーグ優勝。リーグ最多の270三振を奪い、沢村賞を受賞した。58、62年はリーグ記録となるシーズン最多無四球試合10をマーク。プロ通算でも鈴木啓示投手(近鉄=現オリックス)の78試合に続く歴代2位の73試合で、その制球力は「投げる精密機械」と評された。

 翌63年オフ、大毎(翌年から東京、現ロッテ)に、主砲・山内一弘外野手との「世紀のトレード」で移籍した。64年はリーグ最多の30勝。大洋(現DeNA)に移籍した73年に現役を引退した。プロ通算、実働21年で856試合に登板し、歴代3位の320勝(232敗)をマーク。74完封、3159奪三振はともに歴代3位。防御率2・45。

 引退後は阪神、西武、ダイエー(現ソフトバンク)でコーチを務め、2001年に野球殿堂入りした。

毎日新聞

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