フィギュアスケートで日本男子初の世界選手権連覇を果たした宇野昌磨さんが初プロデュースするアイスショー「Ｉｃｅ　Ｂｒａｖｅ（アイスブレイブ）」が１４日、愛・地球博記念公園アイススケート場（愛知県長久手市）で開幕した。宇野さんの競技者時代のコーチで元世界王者のステファン・ランビエルさんが、宇野さん現役最後となったフリーをソロでしっとりと滑って、会場を魅了した。

　宇野さんは２０２３～２４年シーズンをもって競技を引退。最後のフリー演目となった「タイムラプス」「鏡の中の鏡」はいずれも静かな調子が続く特徴的な曲で、ランビエルさん自身が選んだ。

　４０歳のランビエルさんは曲に合わせて、華麗なスケーティングを披露。ダブルアクセル（２回転半ジャンプ）などもしっかりと決めた。教え子の競技者時代最後の演目を、恩師が滑り切るという演出に会場からは大きな拍手が送られた。【倉沢仁志】