ケイ対策で左8人 「巨人で見ていた」秋広優人、タカ移籍後初打点

2025/06/14 00:33 

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 ◇○ソフトバンク4―1DeNA●(13日・みずほペイペイドーム)

 試合前、ソフトバンクの小久保裕紀監督はこの日の打線の意図を「見たら分かります」と話していた。言葉の通り、発表された先発メンバーは9人中8人が左打者。DeNA先発のケイ対策だった。

 ここまで防御率1・02でセ・リーグ1位。分析でセの右打者が苦戦していることが分かった。ソフトバンクとしても昨年の日本シリーズ第4戦で無得点に抑えられていた。

 左腕から放たれる力強いカットボールやシュートに差し込まれる可能性が高い右打者よりも、あえて「左対左」で攻略することを狙った。

 その中で2試合ぶりの先発起用で6番に入った、左の秋広優人が期待に応えた。

 四回2死二、三塁、真ん中付近に入ってきた球をたたきつけるようなスイングでしぶとく左前に運び、先制の2点適時打とした。

 第1打席は三振に倒れ、「この打席でやりかえす」と臨んでいた。川瀬晃と柳町達が出塁し、中村晃が進塁打を放つなど、左打者が整えた舞台に奮い立った。

 5月に巨人からトレードで移籍し、安打は出ていたが、適時打はなし。思うような結果が出ていない時にコーチ陣らに「打撃練習で力強く振る大切さ」を説かれ、試行錯誤を重ねていた。

 移籍後、初打点に「ケイ投手は巨人時代に見ていたので印象は残っていた。大事な先制点につながって、ようやく打点に数字も入ってうれしかった」と秋広。今季初打点をきっかけに、これからもチームに貢献していく。【林大樹】

毎日新聞

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