作新学院 硬式野球部監督が不適切指導 素手で捕球させ骨折

2025/06/13 16:59 

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 栃木県内屈指の野球強豪校である作新学院(宇都宮市)の硬式野球部で、小針崇宏監督(41)が守備練習中の部員(2年)に「手の感覚をつかむため」と素手で捕球させる指導を行い、手の指を骨折させていたことがわかった。同校は不適切な指導だったとして小針監督を指導停止処分とし、10日に県高校野球連盟へ報告。今後については高野連の処分に従うとしている。

 同校によると、小針監督は5月23日夕方、内野の守備練習で部員一人に対しグラブを外して捕球をするように指示した。部員が帰宅後、右手薬指に痛みを訴え医療機関を受診したところ骨折と診断され、26日に手術を受けたという。同校は部員と保護者に謝罪し、今月4日に小針監督と部長、コーチを厳重注意とした。

 小針監督は2006年秋に就任。09年には同校を31年ぶりの夏の甲子園に導き、16年には全国制覇も果たした。

 担当者は「安全管理をするのが指導者の目的で、飛び越えて技術指導に走るのはあってはならないこと。監督たちを厳しく指導するとともに子どもたちの不利益にならないように対応していく」と話しており、小針監督は「配慮を欠いた練習だった」と深く反省しているという。【渡辺佳奈子】

毎日新聞

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