ゴジラと同郷 オリックス寺西成騎「夢見てきた」巨人戦でプロ初白星

2025/06/14 00:08 

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 ◇○オリックス7―3巨人●(13日・京セラドーム大阪)

 生まれは石川県能美市で、星稜高時代に甲子園出場。オリックスのドラフト2位ルーキー寺西成騎(なるき)は小中高と同郷のレジェンド、松井秀喜さんと同じ道を歩んできた。

 松井さんの影響もあってか、地元では頻繁に巨人戦がテレビ中継されていたという。ヤクルトの奥川恭伸は高校の1学年先輩だ。

 日体大を経て、「ずっと夢見てきた舞台」という巨人戦。プロ2戦目で本拠地初登板の22歳は高揚感に包まれていた。

 でも、松井さんが所属した巨人の打線は甘くない。先頭の泉口友汰に左前打を浴びると、続くキャベッジはストレートの四球。さらに吉川尚輝にも左前打を浴び、いきなり無死満塁のピンチを背負った。

 「テンパっててあんまり覚えてない」と浮足立ったが、「(捕手の)若月(健矢)さんの要求通りに投げるだけ」と無心で腕を振った。

 4番の丸佳浩を併殺に打ち取った際に1点を失ったものの、この回を最少失点で切り抜けた。

 その後は本来の制球力を取り戻し、四、五回は走者を許さず。カットボールやフォーク、緩急をつけるカーブなど多彩な球種を駆使し、5回67球、1失点でプロ初勝利を挙げた。

 駆けつけた母の前でチームの2位浮上に貢献し、「すごくうれしい。次は初回を0でいけるように頑張ります」とほほえんだ。【皆川真仁】

毎日新聞

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