米海兵隊200人がLA入り 抗議デモ受け「政府施設や職員を保護」

2025/06/14 11:12 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 米海兵隊員約200人が13日、不法移民取り締まりに対する抗議デモが続く西部カリフォルニア州ロサンゼルスで任務についた。米軍の指揮官は記者団に対し、隊員らは必要な訓練を受け、連邦政府施設と職員の保護にあたると説明した。

 抗議デモが6日に始まったことを受け、トランプ大統領は7日に州兵2000人を派遣。さらに、米軍は9日に海兵隊員約700人を合流させると発表し、トランプ氏は追加で州兵2000人に出動するよう命じた。

 州兵と海兵隊員計約4700人を束ねる指揮官によると、海兵隊のうち約200人は12日夜にロスの連邦政府ビルに到着した。これを受け、現地でビルや職員の保護に当たっていた州兵らは任務を海兵隊員らに引き継ぎ、不法移民の取り締まりなどにあたる移民・税関捜査局(ICE)の職員らの保護に重点を移すという。

 指揮官は、現地の兵士らについて「法執行活動には参加しない」と強調。州兵や海兵隊員はこれまで、デモ参加者らを含めて1人も拘束していないと説明した。

 一方、同州のニューサム知事は、地元知事の意向に反して軍隊を派遣するトランプ氏の行動について、違憲かつ緊張を高めるものだと強く批判している。【ワシントン西田進一郎】

毎日新聞

国際

国際一覧>