イラン、米英仏に「報復妨害なら船舶も標的」 ホルムズ海峡緊張も

2025/06/14 19:02 

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 イランメディアは14日、イラン政府が米英仏の3カ国に対し、イスラエルへの攻撃を妨害した場合は、中東地域にある各国の軍事基地や船舶を攻撃すると警告したと報じた。イランは海運の要衝ホルムズ海峡に面している。海上交通路に影響が出れば、世界経済の混乱につながる恐れがある。

 イランは13日、イスラエル軍に国内の核施設などを空爆されたことへの報復として、イスラエルに対するミサイルなどによる攻撃を本格化させた。イスラエル軍は米軍の支援を受けて迎撃を続けている。

 報道によると、イランは3カ国に対し、イスラエルに協力すれば、湾岸地域に展開する軍事基地を攻撃すると表明。さらに「ペルシャ湾や紅海の船舶もイラン軍の標的になる」と伝えたという。

 ホルムズ海峡はペルシャ湾とオマーン湾の間に位置し、日本が輸入する原油の多くも通過している。イランは過去にもこの海域を通過するタンカーを拿捕(だほ)したことがある。また、2024年にイスラエルとの緊張が高まった際には、「ホルムズ海峡を閉鎖できる」と警告していた。【カイロ金子淳】

毎日新聞

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