赤沢氏、4週連続の訪米 トランプ関税巡り首脳合意へ6回目協議

2025/06/13 20:16 

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 トランプ米政権による関税措置を巡る6回目の閣僚協議のため、赤沢亮正経済再生担当相は13日、米ワシントンに向けて出発した。4週連続となる訪米で、赤沢氏はベッセント財務長官らと会談する予定。日本政府は16日からカナダで開かれる主要7カ国首脳会議(G7サミット)に合わせた首脳合意を目指しており、今回の会談で道筋をつけられるかが焦点となる。

 赤沢氏は羽田空港で記者団に「私がカナダに行くことも可能性としてはありうる」と述べた。政府関係者によると、閣僚協議後、赤沢氏はカナダへ移動する方向で調整しており、日米首脳会談に赤沢氏が同席する案もある。外務省や経済産業省の幹部は既に渡米し事務レベルで協議を続けている。

 ただ、今回の協議で交渉がまとまるかは見通せない。ベッセント氏は11日、「相互関税」の上乗せ部分の停止期限を7月9日以降に延長する可能性が高いと明言。さらにトランプ大統領は12日、自動車への関税をさらに引き上げることを示唆した。米側は自動車関税の引き下げには難色を示しているとみられ、G7サミット後も継続協議となる可能性もある。【古川宗】

毎日新聞

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