NY株下落、下げ幅一時880ドル超 中東情勢悪化で幅広く売り

2025/06/14 08:47 

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 13日のニューヨーク株式市場でダウ工業株30種平均は前日比769・83ドル(1・79%)安の4万2197・79ドルで取引を終えた。イスラエルによるイランの核施設攻撃で地政学的リスクが高まるとの懸念が広がり、幅広い銘柄が売られた。下げ幅は一時880ドルを超えた。

 ダウ平均は前日終値に比べ400ドル近く下落して取引を開始。その後、やや値を戻したが、イランがイスラエルへの本格的な報復攻撃を始めたと報じられたのを機に、大きく値を下げた。終値は5月28日以来、約2週間ぶりの安値。

 中東からの供給が滞るとの見方から、原油価格の主要指標である「米国産標準油種(WTI)」の先物価格は一時1バレル=77ドル台まで上昇し、今年1月以来約5カ月ぶりの高値をつけた。安全資産の代表格である金の価格も上昇した。【ワシントン大久保渉】

毎日新聞

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