聖隷クリストファー、春夏通じ初の甲子園へ 高校野球静岡大会
第107回全国高校野球選手権静岡大会(県高野連など主催)は28日、静岡市の草薙球場で決勝を行い、聖隷クリストファーが静岡に3-1で勝って初優勝し、春夏通じて初の甲子園出場を決めた。全国大会は8月5~22日、47都道府県の49代表が出場し兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で行われる。【藤倉聡子】
聖隷クリストファーが先発・高部の好投で前半の3点を守り逃げ切った。一回、渡部哉の安打などで2死一、二塁とし、谷口の適時三塁打で2点先取。四回は大島の適時打で加点した。先発・高部は140キロ超の直球に力があり、4安打1失点で完投。静岡は四回、唐国の適時打で1点を返し、継投で食い下がったが及ばなかった。
◇「勝ちきるチームに」初の頂点
昨夏の決勝で掛川西に敗れて涙をのんだ聖隷クリストファーが、初めて代表旗を手中にした。
「あと一つを勝ちきれるチームを目指して取り組んできた」と主将の逢沢開生(3年)が話す。5月の春季東海大会で左の利き腕を骨折し、今大会はメンバーを外れた。代わって主将を務めた渋谷海友(3年)は「チーム全員が『逢沢を甲子園に連れて行こう』という思いで一つになった」と感じていた。
一回は2死から武智遥士(3年)が四球を選び、渡部哉斗(3年)と谷口理一(3年)の連続長短打で2点を先取。いずれも、ファーストストライクが甘く入るのを逃さない、高い集中力が光った。
先制に「勇気をもらった」という2年生エースの高部陸は、立ち上がりから140キロ台半ばに及ぶ直球でぐいぐい押す強気の投球。静岡の大応援の波に飲み込まれまいと、逆に演奏に合わせて首を動かし、投球も「リズムに乗った」。146キロの直球で見逃し三振を奪って一回を締め、流れを引き寄せた。
高部が「気持ちが入り過ぎた」という四回は、ストレートの四球をきっかけに1点を失った。熱くなり過ぎるのが魅力でもあり、玉にきずでもある高部に対して、主将代理の渋谷は「取り急がず、一つ一つ」と声掛けしたという。五回以降、高部は無四球で散発2安打。バックも堅守でもり立て、静岡に反撃を許さなかった。
新型コロナ禍で夏の甲子園がなかった2020年は、代わりに開催された夏の県独自大会で優勝。21年の秋季東海大会は準優勝しながら、翌年のセンバツには選ばれなかった。遠かった甲子園に、心一つの全員野球でついにたどり着いた。
◇静岡エース・吉田投手「申し訳ない」
静岡のエース左腕・吉田遥孔(3年)は試合終了後、「全部、自分が悪かった」と涙が止まらなかった。
制球が荒れることがあっても要所を締めるのが持ち味だが、一回は2死からの四球をきっかけに相手打線につかまった。続く渡部哉斗(3年)の安打で走者一、二塁。谷口理一(3年)への2球目、ストライクを取りに行った直球を左中間に運ばれ2点を失った。
中軸に匹敵する打力を持ち、五回限りで降板した後も9番・一塁で出場したが、バットからも快音はなかった。六回から登板した2年生左腕の鈴木颯真が散発2安打、無失点で力投しただけに「応えられなくて、申し訳ない」と目を赤くした。
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