第１０７回全国高校野球選手権大会（日本高校野球連盟、朝日新聞社主催、毎日新聞社後援、阪神甲子園球場特別協力）が５日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕した。各地方大会を勝ち抜いた全国４９代表校が頂点を目指す。

　暑さ対策の一環で、開会式は初めて夕方に開催され、午後４時開始となった。暑さがやや和らいだ中、選手たちは聖地を一歩一歩踏みしめながら行進。智弁和歌山の山田希翔（まれと）主将（３年）が選手宣誓し、「自然環境や社会の状況が変化する中、高校野球のあり方が問われています。しかし、その魅力は変わりません。ここ甲子園で思う存分野球ができることに感謝し、勇気を持って全力でプレーすることを誓います」と力強く宣言した。

　２０２４年大会から導入された「２部制」が拡大され、今大会は初めて第６日までの４試合日で採用する。大会は休養日３日を含め、昨年より１日長い１８日間の日程で、順調に進めば決勝は２２日となる。【長岡健太郎】