始球式のボール投下、風でやり直し 「もう一回」コール 夏の甲子園

2025/08/05 18:23 

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 第107回全国高校野球選手権大会が5日、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で開幕した。

 創成館(長崎)―小松大谷(石川)の開幕試合に先立ち、球場上空からヘリコプターで始球式用の白球をグラウンドに投下する際、強風の影響で投下をやり直すアクシデントがあった。

 開幕試合前に始球式のボールをヘリコプターからマウンドを目がけて投下するのは恒例となっている。

 観客が見守る中、グラウンドにヘリコプターが近づいたが、白球は投下されず、上空を通り過ぎた。

 大会本部によると、ヘリコプターから球を投げたものの、強風で機内に戻ってきたという。

 観客からは「もう一回」コールと手拍子が起こった。再びヘリコプターがグラウンドに近づくと、今度は白球を無事投下。白球は浜風に流され左中間に「着陸」し、球場は拍手で盛り上がった。

 創成館の下川輝主将(3年)は試合後、「こういったアクシデントもあるんだと、気持ちが緩んだので、逆に良かった」と話した。【下河辺果歩、井土映美】

毎日新聞

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