「世紀の落球」から15年ぶり対戦 仙台育英-開星 夏の甲子園
15年ぶりとなる対戦が決まり、記憶をよみがえらせている高校野球ファンは多いのではないだろうか。
勝利まであと1人――。
背番号「1」の大柄なエースは平凡な外野フライが上がると、勝利を確信した。
ゆっくりとマウンドを降り、両手で渾身(こんしん)のガッツポーズを作った、その途端だった。
どよめく甲子園。振り向くと、中堅手がボールをこぼしていた。
◇2点差が最終回に…
第107回全国高校野球選手権大会は第9日の14日、2回戦で仙台育英(宮城)と開星(島根)が対戦する。
第92回大会(2010年)の1回戦で顔を合わせた両校の対戦は、その後に「世紀の落球」とも呼ばれた失策が勝敗を分けた。
試合は3―3で迎えた七回、開星が後にプロ野球のソフトバンクなどでプレーした5番・白根尚貴投手のソロなどで2点を勝ち越す。投げては白根投手が走者を出しながらも要所を抑え、2点リードで九回の守りを迎えた。
失策で1点を返された後、安打でつながれ2死満塁。仙台育英の2番・日野聡明選手は初球からバットを出し、高々と打ち上げた。
開星の中堅手は余裕を持って落下点に入るも、グラブに当ててボールを落とし、2者が生還して逆転を許した。
開星はその裏の攻撃で得点圏に走者を置き、1番・糸原健斗選手(現阪神)が左中間に大飛球を放ったが、左翼手のダイビングキャッチに阻まれ、敗れた。
◇開星監督「相手は大横綱」
今大会の両校は1回戦を勝って2回戦で顔を合わせる。
仙台育英は鳥取城北に5―0で快勝。原亜佑久(あゆひさ)選手(3年)の今大会1号本塁打などで五回までに5点を奪い、先発の左腕・吉川陽大(あきひろ)投手(3年)が5安打、12奪三振で完封した。
一方の開星は延長十回タイブレークの末に宮崎商を6―5で降した。九回に追いつかれるも、しぶとく犠飛でサヨナラ勝ちした。
仙台育英の吉川投手は最速147キロの直球と切れ味鋭いスライダーなど、多彩な変化球で緩急をつける投球が持ち味。開星打線がどう突破口を見いだすかが鍵となる。
開星の野々村直通監督は1回戦の試合後、次戦の相手となる仙台育英について問われると、きっぱりと言い放った。
「大横綱ですから、勝負にならないですけど、一生懸命やってきたので全ての力を出し切りたい」
さて、今大会はどんなドラマが待っているのだろうか。【村上正、長宗拓弥】
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