「助けたかった」JFE東日本・小松が走攻守で奮闘 都市対抗

2025/09/06 21:52 

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 ◇第96回都市対抗野球大会準々決勝(6日・東京ドーム)

 ◇〇春日井市・王子9―1千葉市・JFE東日本●

 「勝ちたい」。その一心だった。千葉市のリードオフマン・小松勇輝が打って走って守ってと走攻守で奮闘した。

 一回、先頭打者として打席に立つと、2球目を右前打にして出塁。ヘッドスライディングで二盗を決め、試合開始からエンジン全開だった。三回には、絶妙なセーフティーバントも決めた。遊撃の守備では後ろに下がりながら難しい飛球を好捕。「何とか投手を助けたかった」と振り返った。

 神奈川・東海大相模高では森下翔太(阪神)らとセンバツで4強入り。東海大3年の春に右膝の靱帯(じんたい)を断裂した。失意に暮れていた時に連絡をくれたのが、落合成紀監督だった。「面倒を見るからうちでどうだ」と声をかけられ、入社を決意した。

 1年目からレギュラーをつかんだが、都市対抗での勝利は今回が初めて。「勝つほど会社の人も喜んでくれるし、チームの雰囲気も良くなる」と勝利に貪欲になった。

 この日は大応援団を前に勝利を届けられなかった。「(大会を通じて)いい部分も悪い部分もあった。今後に生かしてチームを引っ張っていける存在になりたい」。一回り成長して次に向かう。【円谷美晶】

毎日新聞

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