ゆなすみ3位で五輪出場枠確保 日本勢初の2組出場へ フィギュアペア

2025/09/20 17:38 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 フィギュアスケートのミラノ・コルティナ冬季オリンピック最終予選は第2日の20日、中国・北京の国家体育館でペアのフリーがあり、ショートプログラム(SP)4位の「ゆなすみ」こと長岡柚奈選手、森口澄士選手組(木下アカデミー)は115・98点、合計178・66点で3位だった。今大会で割り振られるペアの五輪出場枠は「3」。3位以内に入り、日本のペアの出場枠を獲得した。

 今年3月の世界選手権(米ボストン)で「りくりゅう」こと三浦璃来選手、木原龍一選手組(木下グループ)が優勝し、日本はペアの出場枠「1」を既に確保していた。今大会の結果により、ミラノ五輪のペアの出場枠は「2」となった。これまで五輪には1組のみの出場が続いており、2組のペアが同時に出場すれば初めて。

 ゆなすみは2023年5月に結成し、現在3季目。長岡選手はシングルの選手として活動していたが、結成を機にペアに転向。森口選手は以前は別の女子選手とペアを組んでいた。並行して取り組んでいた男子シングルでも、22年の全日本選手権7位などの実績を持つ。

 結成2季目の昨季は初めてグランプリシリーズに2戦出場し、世界選手権にも初出場を果たした。世界選手権はSP22位でフリーに進めなかったが、オフにコーチを変えて練習を重ね、今季初戦のチャレンジャー・シリーズ(CS)木下グループ杯ではSP66・27点、フリー126・50点、合計192・77点と、いずれも大幅に自己ベストを更新した。

 ペアのミラノ五輪代表は、12月に開かれる全日本選手権(東京・代々木第1体育館)の成績や世界ランキングなどから総合的に判断して選出される方針。「りくりゅう」と「ゆなすみ」に続く実力のある日本ペアはまだ育っておらず、この2組が選出される可能性が濃厚だ。【北京・玉井滉大】

毎日新聞

スポーツ

スポーツ一覧>