大相撲秋場所千秋楽は２８日、東京・両国国技館であり、横綱・大の里が１３勝２敗で２場所ぶり５回目の優勝を果たした。

　大の里は今年５月の夏場所で４回目の優勝を飾って場所後に横綱に昇進しており、横綱としては在位２場所目で初の賜杯となった。

　今年に入ってからは３月の春場所、５月の夏場所に続く３回目の優勝。日本出身力士が年３回、賜杯を抱くのは、１９９７年の横綱・貴乃花以来となった。

　唯一の１敗で千秋楽を迎えた大の里は、１差で追っていた豊昇龍に本割で押し出されて敗れた。もつれ込んだ優勝決定戦で、大の里は豊昇龍を寄り倒し、逆転を許さなかった。【飯山太郎】