日産の社長も激励 伊藤監督「来年は期待に応えたい」 日本選手権

2025/09/28 19:38 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 第50回社会人野球日本選手権関東地区予選は28日、神奈川・等々力球場で代表決定戦が行われ、15年の休部期間を経て今季から活動を再開した日産自動車はHondaに1―7で敗れて敗退した。

 今夏の都市対抗大会とともに、「復帰元年」での2大大会の出場はかなわなかった。伊藤祐樹監督の試合後の主な談話は次の通り。

 ◇日産自動車・伊藤祐樹監督

 初回から打たれて、最初の先制パンチが結果的には最後まで大きくのしかかっていたような試合でした。

 主導権を握れなかった。打線は単打は出ていたが、もう2、3点と入ってもおかしくない場面もあった。ただ、そこは相手投手が勝ち方を知っていた。打ち取られてうまく試合を作れませんでした。

 <今季は2大大会の出場はかなわなかった>

 新人が集まったチームにしては一応、形にはなってきている。ただ、都市対抗予選の時もそうだったが、ここ一番の勝負時の気持ちの強さや、そこへの技術も含め、場面ごとにどういった対応をするのかという引き出しが少ない。

 今日のように技巧派で、打者を見てしっかりと投げてくる投手だとそのままの結果になってしまう。(打席での)気づきや工夫をこれからはできるようになってほしいです。

 <今季の戦いを振り返って>

 会社の皆さんもすごく応援してくれている状況で、従業員と野球部が一体となって試合ができていると思います。

 そういう意味では、本当に大きな一歩を進められたのではないかと思います。ただ、来年はそういった皆さんの期待に応えていけるチームに成長していかないといけないです。

 <試合後にベンチ前でイバン・エスピノーサ社長から「高い目標を期待している」とのメッセージをもらった>

 会社は(経営が)少し厳しい状況だが、従業員も野球部の活躍を楽しみにしてくれるところがある。社長からも「来年は頼むぞ」と言ってもらっているので何とか応えたいです。

 会社の看板を背負って野球をする中で、会社のトップが来てくれるのは、背中を押してもらえたと思います。

 社長が来ることによって「ユニホームを着て日産自動車の代表でやっているんだよ」っていうことがよりみんなの心の中に残ったのではないかと思います。

 <来季に向けて>

 試合というのは生き物なので、追いかける展開もあれば、(エイジェックに逆転勝ちした)2回戦のように八回まで負けている中で、最後まで諦めずにやって戦うということもある。

 ただ、もっとできることがあったのではないかと思います。そういうことを考えながら、自分たちのスタイルを作っていきたいです。

 <どんなことを求めていくのか>

 自分たちで試合を作っていく(姿勢)がもうちょっとほしい。1人ずつアウトを取り、1人目(の打者)から自分がやるべきことの意識を上げていく。

 その完成度をもう少し作っていけるようになりたい。まだまだ、ふたを開けてみないとどうなるのか分からないチームです。

毎日新聞

スポーツ

スポーツ一覧>