普段は一塁手の「背番号3」が初完投 大垣日大、岐阜県大会を連覇

2025/09/28 20:01 

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 第78回秋季東海地区高校野球岐阜県大会(県高野連主催、毎日新聞社など後援)は28日、岐阜市のぎふしん長良川球場で決勝と3位決定戦があり、決勝は大垣日大が9―2で中京を破り、2年連続9回目の優勝を果たした。

 マウンドで「背番号3」が躍動した。大垣日大は普段一塁を守る竹岡大貴が先発。高橋正明監督は「三回まで投げてくれれば」と送り出した。前日の準決勝で登板した谷之口翔琉、太田光洋の両エースをひとまず温存し、継投策を想定した。

 ところが、左腕から繰り出される130キロ台の直球と2種類のスライダーで中京打線を翻弄(ほんろう)。135球を投げ、被安打5、2失点で完投し、秋の県大会連覇をもたらした。「緊張したが楽しかった。完投は自分でも驚き」

 入学当時は投手だったが、けがもあって野手での出場がほとんど。今秋の地区予選2試合で先発するも最長は七回にとどまり、完投は練習試合を含めて初めて。高橋監督は「予想以上の投球で次が楽しみ」と期待した。

 「優勝はうれしいが、チームの目標は全国で勝つこと。投手として谷之口や太田に遅れるつもりはない。競い合って、もっと力をつけたい」。東海大会に向け、強力投手陣に新しい力が加わった。【稲垣洋介】

毎日新聞

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