巨人、痛恨の引き分けで2位逃す 終盤あと1本出ず足取り重く

2025/09/28 23:11 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 ◇△ヤクルト4―4巨人△(28日・神宮球場)

 投手9人をつぎ込み、ベンチ入り野手のほとんどを使い果たす総力戦を終え、選手たちの表情は疲労感に満ち、足取りは限りなく重かった。

 勝利以外は許されない重要な一戦で、巨人は延長戦の末、痛恨の引き分け。DeNAの勝利に伴い、シーズン3位が確定した。

 「もう、切り替えてCS(クライマックスシリーズ)に向けて残り2試合、きっちり勝ってつなげたい」

 試合後、阿部慎之助監督は悔しさをかみ殺しながらも、先を見据えて言い切った。

 どこか攻守がかみ合わない。今季の巨人を象徴する試合だった。

 先発の横川凱が一回から2点を失い、いきなり追いかける展開を強いられた。

 八回に同点に追いついたまでは良かったが、終盤の好機に立て続けに打線が沈黙。今季悩まされた得点力不足をここで露呈し、九回、十回は得点圏に走者を進めながらあと一本が出ず、五回以降を無失点でつないだリリーフ陣の奮闘をふいにした。

 「頑張れ」「CSは頼むぞ!」

 試合後、足取り重く球場を後にする選手たちへ、最後までファンは発破をかけるように声援を送り続けた。

 阿部監督も「最後はしっかり勝つ姿を見せなきゃいけない」。これ以上、情けない姿は見せられない。【牧野大輔】

毎日新聞

スポーツ

スポーツ一覧>