国民スポーツ大会（国スポ）の高校野球硬式の部が２９日、大津市のマイネットスタジアム皇子山で開幕した。大会は軟式の部も含めて８校ずつ出場し、ともに従来の９回制から短縮して７回制で実施される。

　硬式の１回戦は４試合で、今夏の甲子園大会で初優勝した沖縄尚学は公立校で唯一４強入りした県岐阜商と対戦。準優勝の日大三（東京）は仙台育英（宮城）とぶつかる。

　夏４強の山梨学院は尽誠学園（香川）、今夏の甲子園大会で初出場初勝利を挙げた開催地代表の綾羽（滋賀）は高川学園（山口）と顔を合わせる。

　日本高校野球連盟は有識者らによる検討会議を発足させ、７回制導入に向けた議論を進めている。

　国スポの７回制は検討会議の提案を受けて採用した。準決勝は３０日、決勝は１０月２日で大会は４日間（１日の休養日を含む）で順延なしの過密日程となる。出場校によっては秋季大会と日程が重なるため、選手の健康面などに配慮した。【長宗拓弥】