紀平梨花がアイスダンス挑戦 西山真瑚とカップル結成へ

2025/09/29 11:36 

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 フィギュアスケート女子で2018年グランプリ(GP)ファイナル覇者の紀平梨花選手(トヨタ自動車)がアイスダンスに挑戦し、西山真瑚選手(オリエンタルバイオ)とカップルを結成することになった。29日、2人が交流サイト(SNS)で発表した。シングルで国際スケート連盟(ISU)の主要国際大会優勝者がカップル種目に挑戦する異例の決断となった。

 紀平選手はSNSで「この挑戦を後押ししてくれた家族や所属先、スポンサーの皆様、私にもう一つのスケート人生の機会をくれた西山真瑚さんには感謝しています。これからも夢に向かって全力で取り組んで参ります」とコメントした。

 紀平選手はトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を武器に、シニアデビューを果たした18年のGPファイナルで初優勝。20年12月の全日本選手権ではシニアの日本女子では初となる4回転サルコウを成功させた。

 しかし、21年夏に右足首を負傷。この年の全日本選手権を欠場し、22年北京冬季オリンピック代表入りはならなかった。その後も状態が思うように上がらず、直近の過去2シーズンは全休。今季も全日本選手権へとつながる中部選手権にエントリーしたが欠場し、26年ミラノ・コルティナ冬季五輪へ女子シングルでの代表入りは絶望的となっていた。

 西山選手は昨季まで、田中梓沙さんと「あずしん」として活動。アジア冬季大会銅メダルなど国際大会でも実績を残したが、今年7月に解散を発表し、新たなパートナーを探していた。

 日本では、男子で10年バンクーバー冬季五輪銅メダルで世界選手権も制した高橋大輔さんが19年に転向を発表し、村元哉中さんと「かなだい」として22~23年シーズンまで競技者として活躍した例がある。アイスダンスでも22年4大陸選手権銀メダルなどの成績を残した。【倉沢仁志】

毎日新聞

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