<football life>出るか引くか 選手の思い交錯するブラジル戦 サッカー日本代表
サッカー男子日本代表は14日、東京・味の素スタジアムでの国際親善試合でブラジル代表と対戦する。歴代最多5回のワールドカップ(W杯)優勝を誇る「サッカー王国」にいかに挑むのか。選手たちは多様な反応や意見を示す。
現代表メンバー最年長で、ベンチ入りを含めて過去に5度のブラジル戦を経験し、いずれも敗れているDF長友佑都選手(39)=FC東京=はこう語る。
「ブラジルには毎回、コテンパンにされている。圧倒的に球際で、個の力で負けてやられている。W杯優勝という目標を考えると、そこでも勝っていかないと難しい」
時には屈辱的なほどの差を見せつけられた相手だけに、反骨心をのぞかせた。
対照的な反応を示すのが、久保建英選手(24)=レアル・ソシエダード=だ。0―1で敗れた2022年6月の国際親善試合でベンチ入りしたが、出場機会はなく、ピッチ上での対戦経験はない。
過去に2分け11敗と未勝利の相手にも、久保選手はひょうひょうとした様子を崩さない。
「ブラジルみたいな強い国は、日本だけじゃなくて他にも勝っていない国はいっぱいあると思う。過去が足を引っ張らないように。僕たちは今を生きているので、今の一戦一戦に集中したい」
ブラジルと相対する心理が選手ごとに異なるように、どんな戦術をとるべきかも選手間で意見が分かれる。
ブラジルは10日にソウルで開かれた国際親善試合で韓国に5―0で圧勝したように、抜群の攻撃力を誇る。
日本は前線からのプレスを守備の基本としてきたが、あえて「引いて守る」ことへのトライを提案したのがDF渡辺剛選手(28)=フェイエノールト=だ。
「(DFラインを)下げてカウンターを狙う戦い方は、絶対にW杯でも(どこかのタイミングで)やる。それを想定した戦い方をブラジル戦で一回やってみるのは、自分個人としては『あり』だと思っている」
日本は強豪のドイツやスペインと1次リーグで同組となった22年W杯カタール大会で、この戦い方が功を奏して16強入りを果たした。事前に試すことで、W杯本番にも生きてくるのではないか、という考えだ。
一方、カタール大会に出場した長友選手は「前で奪うことも含めてチャレンジしたい。引いて守ってのカウンターは自分たちの経験として、いつ立ち返ってもできると思うので」。これまで積み上げてきた前線からの守備が、強豪相手にどこまで通用するか試すことを希望した。
森保一監督は13日の記者会見で、試合の入りでは従来通り積極的に前からボールを奪いに行く考えを示した。さらに「どちらかに振り切るのではなく柔軟に、状況に応じて最適なことをやっていければ」と語り、試合展開に応じて守備的な戦術をとることも示唆した。
日本が王国との一戦から、どんな学びと成長を得るかも見どころだ。【高野裕士】
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