伝統の公道大会 中学生の「箱根駅伝」を持続可能にするには
創設から77年、千葉・東葛地域の「秋の風物詩」として定着した「第77回東葛飾地方中学校駅伝競走大会」(東葛駅伝)。伝統の大会継続に向けての課題もある。大会運営経費の増大だ。
東葛駅伝は従来、毎年約100万円の予算で運営されてきた。財源は6市の教育委員会の支出や各市長・議長の支援金、各校の参加費など。県高校体育連盟陸上競技専門部の関係者は「この額で、32キロ前後の公道を800人近い生徒が走る大会を、毎年運営してきたとは信じられない。頭が下がります」と話す。
「少ない経費での運営を支えてきたのは、参加校や教育委員会の教職員はもちろん、地元6市のスポーツ協会、陸上競技協会の会員など、地域の人々の熱意です」。元流山市教育長で今大会の副会長を務める鈴木昭夫さん(82)はいう。
大会開催の実務は多岐にわたり、参加校数が70校を超える近年では、大会当日に300人を超える人々がスタート、9カ所の中継地点、そしてゴールに配置され、競技の運営や選手の安全確保にあたる。その全員がボランティアだ。「手弁当」を頼りに運営してきたといっていい。
しかし、地域環境の変化とともに、安全・安心な大会運営は困難さを増している。
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東葛駅伝の最大の特長は「公道駅伝」であることだ。陸上競技場や公園内などのコースを周回して行うのではなく、全国高校駅伝や箱根駅伝のように一般道を走る。近年、交通規制や安全確保のため、多数の中継所を置く公道駅伝は徐々に減っている。
東葛駅伝でも昨年、競技中で通行止めにしたコースに一般車両が進入してくるトラブルが起きた。大会事務局は「選手の安全確保のため熟練した走路員を増やさねばならない」と判断し、今回から民間の警備会社に委託。予算が従来の倍以上に膨らむため、協賛団体を募った。
協賛が集まるか不安の声もあったが、多くの手が差し伸べられた。そのほとんどが、東葛地域にゆかりを持つ企業だった。
「『地域で長く親しまれてきた東葛駅伝の存続のために出したい』と言ってくれました。大会の意義を再確認する思いです」(同)。今年、集まった協賛金は約120万円。大会事務局は「これで選手の安全を十全に確保し、東葛駅伝を『持続可能な大会』として再整備します」と説明している。【高橋努】
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