4強進出の三重、大西主将の一打で勢い 「弱気になるな」 秋季東海

2025/10/19 20:06 

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 第78回秋季東海地区高校野球大会(東海地区高校野球連盟主催、毎日新聞など後援)は19日、愛知県刈谷市の刈谷球場と名古屋市のパロマ瑞穂球場で2回戦4試合が行われた。三重(三重1位)が8―4で常葉大菊川(静岡3位)を破り、準決勝に進んだ。

 三重の要となる主将・大西新史が自らのバットで、チームを引っ張った。二回無死一、三塁の好機で、直球を捉えて先制の適時内野安打を放ち、チームに勢い付けた。「1本出たら点が入る場面だったので、絶対(走者を)還すと思って打った」と振り返った。

 先制する前には、捕手としてもチームを支えた。一回1死満塁のピンチで、迎えた打者にもボールが先行しながら、落ち着いたリードで併殺打に仕留めた。「ピッチャーは一人でマウンドに立っているので孤独感があるはず。僕が常に冷静でいなくてはならない。自分の配球を信じて弱気になるなと(投手に)言い続けた」と語った。

 昨秋からベンチ入りし、今夏の三重大会では初戦負けを経験した。「あの悔しさはベンチに入っている人しか分からない。自分が引っ張って絶対甲子園に連れて行く」という思いで自ら主将に立候補したという。

 大西は準決勝に向けて「今日は細かいミスがあった。修正して、攻守ともに良い試合がしたい」と意気込みは増していた。【長谷山寧音】

毎日新聞

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