プロ野球・巨人の選手、監督として国民的人気を集め、６月３日に肺炎のため８９歳で亡くなった長嶋茂雄さんのお別れの会が２１日、巨人の本拠地・東京ドームで開かれた。現役時代、長嶋さんとの「ＯＮコンビ」で９年連続日本一（Ｖ９）を達成した王貞治さん（８５）＝ソフトバンク球団会長＝らが参列し、「ミスタープロ野球」をしのんだ。

　午前中の関係者の部では、長嶋さんの監督時代に熱血指導を受けた松井秀喜さん（５１）や前巨人監督の原辰徳さん（６７）ら球界関係者をはじめ、政界、経済界などから多くの人が参列。

　王さんは「長い間、一緒にプレーさせていただき、素晴らしい思い出を作ってくれました。お別れするのはつらいことですが、心の中には明るい太陽のような長嶋さんが生き続けてくれます。多くの人に慕われ、憧れた太陽のような人でした。長嶋さんは永久です」とお別れの言葉を述べた。

　バックスクリーン手前には巨人のチームカラーでもあるオレンジ色を基調とした幅約５０メートルの祭壇が設けられ、長嶋さんの写真や、背番号「３」と「９０」のユニホーム、１９５９年の「天覧試合」でサヨナラ本塁打を放ったバットなどが展示された。

　午後は一般の部を開催。【牧野大輔】