高市内閣発足1カ月 SNSの注目閣僚は?投稿数1000倍増も
高市早苗内閣が発足して、21日で1カ月を迎える。
テレビでおなじみだったベテランから若手まで、入閣した19人の大臣の顔ぶれはさまざまだが、首相と全閣僚に言及したX(ツイッター)の投稿を調べたところ、投稿数が入閣前の約1000倍に急増した大臣もいた。
注目度が上がった人はだれで、耳目を集めたきっかけとなったのは何だったのか。
米メルトウォーターの交流サイト(SNS)分析ツールを用いて調べてみた。
◇総裁選候補者は減少傾向
分析は、高市首相を含む19人の閣僚の名前に言及したXでの投稿数などを調べた。対象言語は日本語とし、閣僚のフルネームが含まれた投稿のみを抽出。赤沢亮正経産相は「澤」による表記も含めた。
期間は新内閣が発足した10月21日から11月14日までの25日間を対象とし、直前の9月26日から10月20日の25日間と比較して増減をみた。
内閣発足後、オリジナルポストのほか、リポストや引用ポストなどを含めた投稿数がトップだったのは高市首相で、約500万件。投稿がユーザーに閲覧された回数も27億回超と他を寄せ付けなかった。
ただ、高市氏は10月4日の自民党総裁選で脚光を浴び、投稿数は内閣発足前も最多の約900万件だったことから、言及量は減少した形だ。
同様に総裁選に出馬し、その後入閣した林芳正総務相、茂木敏充外相、小泉進次郎防衛相の3人も投稿数は減少した。
◇存在感示した女性閣僚
首相を除く閣僚で、内閣発足後の投稿数が多かったのは、小野田紀美経済安全保障担当相(約130万件)▽片山さつき財務相(約82万件)▽小泉進次郎防衛相(約37万件)▽鈴木憲和農相(約16万件)――の順だった。
外国人共生担当相も兼務する小野田氏は「外国人」「中国」といったワードとともに多く投稿されており、投稿が閲覧された回数も約9億6000万と、首相を除く閣僚の中では最多だった。
3位の片山氏は入閣前後で投稿数が7倍ほどに増加。11月1日には過去のYouTube番組出演時に「何がなんでも日本を中国に侵攻されたくない」と話す切り抜き動画が、そして13日には自国通貨建ての日本国債では債務不履行が「通常考えにくい」と国会で答弁した様子が拡散されたことが、数字を押し上げた。
女性閣僚への期待は毎日新聞が10月25、26日に行った世論調査でも表れており、片山氏の起用は「評価する」が50%、「評価しない」が18%。小野田氏は「評価する」が46%、「評価しない」が16%だった。
自民党総裁選では何かと話題に上った小泉氏は、内閣発足前の投稿数約370万件から大きく減らしたものの、トランプ米大統領とともに来日したヘグセス米国防長官との会談後に投稿されるケースが目立った。
◇初入閣が軒並み急増
急激な伸びをみせたのは初入閣組だ。
閣僚経験者と違って入閣前の知名度が低かったこともあり、増加率で比べると、上位10人のうち8人が初入閣の閣僚だった。
国民の関心事であるコメ政策を担う鈴木氏は、入閣前は約160件と投稿が少なかったものの、入閣後の投稿はほぼ1000倍の約16万件だった。
農水省職員への訓示のほか、石破茂前政権から農政を方針転換するか問われたテレビ番組での発言が注目された10月27日の投稿は4万件近くに迫った。
同様に初入閣組では、上野賢一郎厚労相が94倍(内閣発足後の投稿数約1万9000件)▽牧野京夫復興相が62倍(同約6600件)▽松本洋平文科相が58倍(同約1万5000件)▽平口洋法相が38倍(同約1万6000件)に上昇した。
平口氏と上野氏は自身についての政治資金に関する報道が投稿数を押し上げたようだ。
松本氏はかつて、日中戦争中に旧日本軍が南京で捕虜や住民らを殺害するなどした「南京事件」の存在を疑問視する映画の賛同者に名を連ねており、こうした経緯がXでも注目を集めたとみられる。【川口峻】
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