パーティー収入38%減 自民派閥「当面自粛」が影響か 都選管

2025/11/21 06:15 

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 東京都選挙管理委員会は20日、都内で活動する政党支部や政治団体の2024年分政治資金収支報告書を公表した。政治資金パーティーの収入が5億7600万円と、前年の9億4200万円から約38%減で、記録が残っている1993年以降、2番目に少なかった。開催したのは84団体で前年比24団体減。都選管は2023年12月に岸田文雄元首相が打ち出した自民党内の「派閥パーティーの当面自粛」などが影響しているとみている。

 報告書を提出したのは都内の4187団体中、4098団体で提出率は97・9%。

 収入については、24年7月に知事選、10月に衆院選などがあった一方、23年には統一地方選があったため、24年の総額は121億9100万円で、前年の126億9900万円に比べ4%減だった。

 内訳は寄付が48億6400万円(前年比11・3%減)、政党の本部から支部への交付金が43億9300万円(同15・5%増)など。

 一方、支出は、寄付・交付金が34億8900万円(同11・2%減)が最多。機関紙・誌の発行やビラやポスター作製などの事業費が17億100万円(同14・3%減)、組織活動費が14億2400万円(同5%減)だった。

 主な政党支部の収入額は自民党が31億9300万円(同19・4%増)で最多。次いで共産党が28億9900万円(同8%減)、公明党7億6300万円(同43%減)、立憲民主党6億9900万円(同72・9%増)、日本維新の会1億6600万円(同24・5%減)――だった。

 小池百合子知事が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」の収入は8393万円(同5・3%減)。小池氏を支援する政治団体「百乃会」の収入は1198万円だった。【遠藤龍】

毎日新聞

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