いざフリーへ SP首位坂本「あとは気持ち」 全日本フィギュア女子

2025/12/20 15:18 

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 フィギュアスケートの2026年ミラノ・コルティナ冬季オリンピック代表最終選考会を兼ねた全日本選手権第2日は20日、東京・代々木第1体育館で女子の公式練習があり、21日のフリーへ向けて各選手が調整した。最終組の選手たちはそれぞれ順調な調整をみせた。

 前日のショートプログラム(SP)で国際スケート連盟(ISU)非公認ながら今季世界最高を上回る79・43点をマークしたエースの坂本花織選手(シスメックス)はジャンプの乱れもなく、スピード感あふれる滑りは健在。練習後は報道陣の呼びかけに応じ「調子は悪くない。あとは気持ちだけ」と言って笑顔を見せた。

 フリーへ中1日空くことも好材料のようで「SPが遅いとアドレナリン(の影響)で寝るのが遅くなったりしてきつい。中日があれば1日かけてリセットできる。コンディションも整えられるので」と語った。

 ジュニアながら坂本選手を0・1点差で追うSP2位の島田麻央選手(木下グループ)は、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を華麗に着氷するも、4回転トーループに苦戦。それでも練習後は笑顔を浮かべて報道陣にあいさつするなどリラックスした様子で引きあげた。

 SP3位で今季シニアデビューの17歳、中井亜美選手(TOKIOインカラミ)は3回転半ジャンプを終盤に着氷。SP後は興奮状態もあって20日未明まで寝付けなかったというが、「頑張ります」と意気込んだ。

 SP4位につけた千葉百音選手(木下グループ)は約2週間前のグランプリ(GP)ファイナルで転倒したループ、サルコウのエッジ系のジャンプを入念に確認した。「(体は)元気です」と笑顔だった。SP6位の渡辺倫果選手(三和建装・法大)は、高確率で3回転半ジャンプを着氷。「SP後にサウナを5セットやってしまって筋肉が緩かったです」と苦笑いを浮かべながらも、3回転半については親指を立てて好調ぶりをアピールした。ジュニアでSP5位の岡万佑子選手(木下アカデミー)も3回転半を降りた。【倉沢仁志】

毎日新聞

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