OTC類似薬、自維が合意 1100品目で患者が4分の1追加負担へ

2025/12/19 21:59 

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 自民党と日本維新の会は19日、市販薬と効能や成分が似ている「OTC類似薬」について、保険適用を維持した上で、一部の薬で患者が薬剤費の4分の1を支払う新たな仕組みを設けることで合意した。維新が目指す、将来的な保険適用からの除外については、合意書での記載を見送った。

 両党によると、対象となる薬は77成分(約1100品目)。一定期間内であれば医療機関を受診せずに、繰り返し薬局で薬を受け取れる「リフィル処方箋」などの積極活用なども含めて総額約1880億円の医療費を削減したい考えだ。

 対象となる薬は湿布薬、アレルギー薬、胃腸薬、塗り薬など。ただし、慢性疾患の患者やがん患者、アレルギー患者らは対象外とする方針だ。具体的な薬の種類は今後公表する。来年の通常国会に関連法案を提出し、来年度後半からの実施を目指す。

 社会保障改革に向けた両党の実務者協議では、追加負担を求める薬の種類や負担割合の考え方に隔たりがあり、実務者レベルでの合意を断念。自民の小林鷹之政調会長と維新の斎藤アレックス政調会長が協議し、合意に至った。【鈴木理之】

毎日新聞

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