遠軽、国宝の誇り胸に 「黒衣軍団」でいざ勝負 全国高校ラグビー
伝統の青から「国宝」の黒へとジャージーを一新した。第105回全国高校ラグビー大会(毎日新聞社など主催)の北北海道代表・遠軽は、遠軽町で出土した黒曜石がモチーフの新たなジャージーで大舞台に挑む。道内各地から集った選手たちは地域の熱心な応援を受け、遠軽の誇りを胸に戦う。
遠軽町の「北海道白滝遺跡群出土品」は2023年、国宝に指定された。国内最大規模の黒曜石の産地として知られ、出土品には先のとがった尖頭器(せんとうき)などが含まれる。
国宝を町のブランドとして生かそうとする一環で、ラグビー部のジャージーのデザインに活用する計画が浮上。今年から新調され、左胸には尖頭器をモチーフとしたロゴが入った。
同校OBの石崎真悟監督(47)は「僕も青のジャージーで試合をしていたので以前のデザインも好きだった。でも、変更のいい機会かなと思った。ラグビーが広告塔になり、町や学校をアピールできたら」と語る。
ラグビーで黒衣軍団と言えば、強豪の「オールブラックス」ことニュージーランド代表が有名だ。黒はグラウンドで力強さを強調する。司令塔のSO小玉晴大(3年)は「初めて見た時は新鮮で、見た目もかっこいいと思った。町や皆さんを代表してジャージーを着て、プレーで少しでも恩返しを」と誓う。
今季のチームを石崎監督は「就任してから最もバランスがいいチーム。やりたいプレーが浸透してきている」と評する。
フッカーで主将の上村寛大(同)、北北海道大会計3試合で10トライのNO8吉田琉希也(同)、小玉らハーフ団、最後方から攻守で支えるFB佐藤満輝(2年)と、要所に好選手がそろい、北北海道大会決勝も84―5で快勝した。
強豪から学びを得ようと、11月には花園出場22回を誇る札幌山の手と合同練習し、セットプレーや実戦練習を重ねた。技術とともに、大きな相手にもひるまずに体を当てる精神を改めて学び、石崎監督は「花園(全国大会)でベストゲームを」と呼びかけた。
町民らの寄付金もあり、全国大会開幕2週間前の12月12日から本州で合宿を始め、他校の胸を借りながら調整。1回戦の尾道(広島)戦に向けた準備を着々と進めてきた。
狙うは、15年度の第95回大会以来の白星。帯広市出身で寮生活をする上村は「町にいると『ラグビー部? 頑張ってね』と声をかけてもらえることもある。全力でプレーし、期待に応えたい」と話した。【谷口拓未】
-
全国高校ラグビーが開幕 記念大会で56校出場 選手宣誓は関学主将
第105回全国高校ラグビー大会(毎日新聞社、日本ラグビー協会、全国高校体育連盟、大阪府、大阪府教育委員会主催)が27日、東大阪市花園ラグビー場で開幕した。記念…スポーツ 1時間前 毎日新聞
-
始まりは2年前 筑紫、危機感が鍛えたフィジカル 高校ラグビー
「黙想ー」。12月上旬、福岡県筑紫野市にある筑紫のラグビー部員は練習が終わると、天然芝が枯れて土になったグラウンドの端に一列に並んだ。SO草場壮史主将(3年)…スポーツ 3時間前 毎日新聞
-
全国高校ラグビー開幕 記念大会で56校出場 決勝は1月7日
第105回全国高校ラグビー大会(毎日新聞社、日本ラグビー協会、全国高校体育連盟、大阪府、大阪府教委主催)は27日、東大阪市花園ラグビー場で開幕する。記念大会の…スポーツ 7時間前 毎日新聞
-
吉田雪乃「スイッチ入った」 スピードスケート全日本500m大会新
◇スピードスケート全日本選手権(26日、長野・エムウェーブ) ◇女子500メートル 吉田雪乃(寿広)=1位、37秒36 スタート直前に「体のスイッチが入っ…スポーツ 15時間前 毎日新聞
-
「18番の資格示す」 ソフトバンク入団の徐若熙投手、台湾で会見
プロ野球・福岡ソフトバンクホークスに入団する台湾の徐若熙(シュー・ルオシー)投手(25)が26日、台北市内で記者会見し、「1年目から全力を尽くして先発ローテー…スポーツ 16時間前 毎日新聞













