「山の神」も超越? 青学大・黒田の激走で大逆転往路優勝 箱根駅伝
◇箱根駅伝往路(2日)
◇往路優勝=青山学院大(5時間18分8秒=大会新)
4区終了時点で青山学院大は5位で、首位の中央大との差は3分24秒あった。原晋監督も「ギリギリだと思っていた」というほど逆転の往路優勝には厳しい状況だった。しかし、それが5区・黒田朝日選手の力を引き立たせることになった。
箱根では2年連続でエース区間の2区を担ってきた黒田選手は4年生で初の山上り。高低差約860メートルを駆け上がる「特殊区間」で、大差を追いかける展開にも「周りを気にせず、自分の走りにフォーカスできる」と意に介さなかった。
山上りを得意とする早稲田大・工藤慎作選手も2位でたすきを受けていたが、さらに速いペースで追いかけ、一人二人と抜いていく。中大をかわしてトップを走っていた工藤選手も射程内に捉えると、最終盤の20キロ手前で抜き去り、誰もが驚く逆転劇を演出した。
区間配置について、原監督は「他の選手の成長が見られなければ、今回も黒田を2区で起用するはずだった」と明かす。他のメンバーのめどが立ち、勝負どころの5区にエースを回せたことが奏功した。
今季、黒田選手は2025年10月の出雲駅伝、11月の全日本大学駅伝でともに区間賞を獲得。2大会とも優勝を逃した青学大にあって、学生屈指のランナーの安定感は際立っていた。
初マラソンだった25年2月の大阪マラソンでも2時間6分5秒で日本学生最高記録を樹立した。数多くの学生トップ選手を輩出してきた原監督は「(駅伝も)一度も外したことがない。ゲームチェンジャーぶりを含めても史上最強のランナー」と断言する。
「山の神」という呼び名ですら足りないような黒田選手の活躍で、総合3連覇への道筋は開けた。【岩壁峻】
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